ガイアナ共和国(ガイアナきょうわこく、Republic of Guyana)、通称ガイアナは、南アメリカ北東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国のひとつ。東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと接し、北はカリブ海、大西洋に面する。首都はジョージタウンである。
ガイアナは南アメリカで三番目に小さい国であり、ベネズエラとは現ガイアナ領のグアヤナ・エセキバを巡ってイギリス領時代の19世紀から領土問題を抱えている。ラテンアメリカよりもカリブ海諸国と文化的に近く、南アメリカ大陸で唯一英語が公用語の国でもある。
国名のガイアナの由来は、現地の人々(アラワク系インディヘナ)の言葉で、豊かな水の地の意味。1980年に発効した現行憲法()に明記された英語による公式国名はCo-operative Republic of Guyana、日本語訳するとガイアナ協同共和国となる。1970年2月23日、当時首相であったは、協同組合制度を基礎にした社会主義政策を推進するとして、国名に「協同」が加えた「ガイアナ協同共和国」の成立を宣言した。しかし現在はRepublic of Guyanaが正式名称として使用される 。通称、Guyana。日本の外務省が採用している日本語表記は、ガイアナ共和国。通称、ガイアナ。植民地時代はギアナとよばれていたが、ガイアナはその英語読みである 。漢字表記は圭亜那。
1498年にヨーロッパ人としてはじめてクリストファー・コロンブスが渡来し、1499年にはとアメリゴ・ヴェスプッチが上陸した。その後この地に黄金郷が存在するとのエル・ドラード伝説が信じられると、スペイン人とポルトガル人の手が及ばなかったこの地は「ワイルド・コースト」と呼ばれ、イギリス人の活動の場になり、ウォルター・ローリー卿の植民団が1595年、1616年とやってきたが、イギリス人の入植運動は失敗した。1598年にはオランダ人が来航し、大きな川の合流地点に交易所を建設し、1621年以降、当時(1500年 - 1815年)北東部を支配していたオランダ西インド会社の管轄下に入った。
17世紀から18世紀にオランダが3つの植民地(エセキボ、デメララ、バービス)を設立した。ナポレオン戦争による変遷を経て、1814年からイギリスの植民地となり、オランダ三植民地は、1831年に統合され「イギリス領ギアナ」となり、オランダ人の町だったスタブルークはイギリス王ジョージ3世の名前からジョージタウンと改名されて、イギリス領ギアナの首都になった。
ISO |
通貨 |
シンボル |
有効数字 |
GYD |
ガイアナ・ドル
(Guyanese dollar) |
$ |
2 |
ISO |
言語 |
EN |
英語
(English language) |