サウスカロライナ州( )は、アメリカ合衆国の南東部を構成する州の1つである。2010年国勢調査による人口は4,625,364人だった。北はノースカロライナ州に、南と西はサバンナ川の対岸であるジョージア州に接しており、東は大西洋に面している。
イギリスから最初に独立した13州の中でも、最初に独立を宣言した植民地だった。その植民地はイングランド国王チャールズ2世から、その父チャールズ1世の栄誉を称えて命名された(チャールズ(Charles)のラテン語名はカロルス(Carolus、それの英語読みではカロラス)である)。独立戦争中に連合規約を批准した最初の州となり、アメリカ合衆国憲法は1788年5月23日に批准して8番目となった。南北戦争に先立って、アメリカ合衆国からの脱退を決めたのも最初の州だった(1860年12月20日)。1868年6月25日に合衆国への再加盟が認められた 。
アメリカ合衆国50州の中で、陸地面積では第40位、人口では第24位である。州内には46の郡がある。州都かつ人口最大の都市はコロンビア市である。
サウスカロライナ州の開発の歴史は古くメイフラワー号がニューイングランドに上陸する約100年前の1526年にスペイン人が入植を試みたという記録があるが、本格的な入植は1670年にウィリアム・セイレに率いられた入植者160名の上陸に始まった。1729年にノースカロライナ州と分離した。独立戦争を経て他の州と共に独立を勝ち取り奴隷制によるプランテーションによる農業州として大変な栄華をみせた。1860年に奴隷制廃止論者と見ていたリンカーンが大統領に選任されると合衆国から離脱し、1861年後続して脱退した他の南部諸州と共にアメリカ南部連合を結成し、北軍の駐屯するサムター要塞を攻撃して南北戦争の口火を切った。1865年に海への進軍に引き続くシャーマン将軍率いる北軍の侵攻によって主要部は甚大な被害を受けた。南北戦争後は長い低迷の時期が続き、人種差別の強い州であったが最近は海外企業の招致に積極的で経済発展に著しい面を見せる。