済州島(さいしゅうとう、チェジュとう)は、朝鮮半島の南西、日本海、東シナ海、黄海の間にある火山島。その付属島嶼と併せて大韓民国済州特別自治道を構成する。人口は約66万人、面積は1,845km 2 。
15世紀初頭頃まで、耽羅という独立した王国があった。1629~1830年まで島民全員に出陸禁止令が出されていたなど、かつては朝鮮半島の人から蔑まれる流刑地であり左遷先だったが、現代ではソウルを越える観光地となっている 。なお、朝鮮語では「島」と「道」は同じ音のため、「済州島」と「済州道」の区別に注意を要する。
島の中心には標高1,950mの漢拏山がある。180万年前から火山活動が始まり 、楯状火山の活動で島がほぼ形成され 、その後、単成火山群が活動した 。島内および海岸には360個以上の火砕丘が形成されている 。岩質は主に玄武岩から成る。漢拏山は同国において最高峰であり 、多くの登山客が訪れる。済州島は日本とも近く、最も近い長崎県の五島列島まで180kmほどの距離にある。