リンギット

リンギット
RM
リンギット(Ringgit)は、マレーシアの通貨単位. MYRまたはRMで記される. マレーシア・ドルとも呼ばれるが、マレー語の公式名称であるリンギットが一般的. 補助単位はセン(マレー語: sen)で、1リンギット=100セン. なお、ringgit の日本語表記は二通りあり、リンギット/リンギと表記の揺れが見られる. マレー語における ringgit の発音は「リンギッ」に近い.

「リンギット」という言葉は元来、マレー語で「ギザギザな」を意味する形容詞であり、16~17世紀におけるポルトガルの各植民地 で広く流通していたスペイン・ドル銀貨の形状(ノコギリ状の縁)を指し示していた. また、マレー語ではシンガポール・ドルおよびブルネイ・ドルもリンギットと呼ばれる ため、マレーシア通貨の公式名称は Ringgit Malaysia(公式略称はRM)となる. つまり、別称であるマレーシア・ドルは、公式名称の英訳にあたる. 1975年の8月にリンギットおよびセンが公式名称として採択されるまでは、それぞれ実際に英語のドル(dollar)およびセント(cent)と呼ばれていた. 現在でも、マレーシア国内の一部地域ではこちらの名称を使用している. 例えば、マレーシア国内の英語話者は、1リンギットを1ドルと呼ぶ. ちなみに、マレーシアで広く話されている福建語では、1リンギットを蜀箍銀(tsit8-kho·1-gin5)と呼ぶ. また、マレー半島の北部地域では、10センをクパン(kupang)と呼ぶ習慣がある.

  • マレーシア
    マレーシア(Malaysia、)は、東南アジアに位置し、マレー半島南部およびボルネオ島北部からなる連邦立憲君主制国家. 首都はクアラルンプール.

    イギリス連邦加盟国のひとつ. タイ、インドネシア、ブルネイと陸上の国境線で接しており、シンガポール、フィリピンと海を隔てて近接する. ASEANの一員.