ケチュア語族

ケチュア語族
ケチュア語族(ケチュアごぞく、Runa Simi、quechua)は、南アメリカで話されている言語グループ(またはマクロランゲージ)である. 総称して、ケチュア語とも.

現在では、ボリビア、ペルー、エクアドル、チリ北部、コロンビア南部など、主に南米大陸各国で1300万人が使用している. ボリビアとペルーでは公用語の一つになっている. 過去にはインカ帝国において公用語であった.

なお、言語学的に厳密な分類では「ケチュア語」という単一の言語は存在しない. 一般にケチュア語と呼ばれる言語は大きく分けても10以上、細かく分ければ60以上の語彙も文法も異なる言語からなる語族である. ケチュア系の諸言語が現在のような広い範囲で通用するようになったのは、インカ帝国滅亡後にヨーロッパからやってきた宣教師たちが当時の標準語としてクスコ語(英語版) の訓練を受け、南米各地に赴任した結果である.

言語系統的には、ケチュア語族で独立した一つの語族を形成するとみられるが、その上位には、アイマラ語と合わせてを構成するとする説や、更に上位に、アラワク語族、、、モヴィマ語 などと合わせてアンデス・赤道大語族を構成するとする説もある.

  • ペルー
    ペルー共和国(ペルーきょうわこく、República del Perú、Piruw Republika、Piruw Suyu)、通称ペルーは、南アメリカ西部に位置する共和制国家. 首都はリマ.

    北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西は太平洋に面する.
  • ボリビア
    ボリビア多民族国 (ボリビアたみんぞくこく、、Buliwiya Mama Llaqta、Bulibiya Suyu)、通称ボリビアは、南アメリカ大陸西部にある立憲共和制国家. 憲法上の首都はスクレだが、ラパスが実質的な首都機能を担っており 、議会をはじめとした政府主要機関が所在する. ラパスは標高3600メートル で、世界で最も高所にある首都となっている.

    太平洋戦争 (1879年-1884年)で敗れてチリに太平洋海岸部の領土を奪われて以降は内陸国となっており 、南西はチリ、北西はペルー、北東はブラジル、南東はパラグアイ、南はアルゼンチンと国境を接する.