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大韓民国の国旗

大韓民国の国旗(だいかんみんこくのこっき)は、太極旗(たいきょくき・テグッキ)という名称の旗である。白地の中央に置かれた赤と青の2色からなる「陰陽」で「太極」を表し、その周囲四隅に「卦」が配置されたデザインとなっている。太極旗の名称・デザイン・用法は大韓民国の法令によって定められている。

太極旗は、李氏朝鮮(高宗)時代の1883年旧暦1月27日に朝鮮国の国旗として初めて公布され、朝鮮独立運動を通じて朝鮮民族を象徴する旗として認知された。その後、1948年8月15日に大韓民国が独立を果たすと、1949年10月15日に大韓民国の国旗として法令でデザインが確定した。この頁では、大韓民国の国旗として制定されるまでの太極旗の歴史についても記述する。

現在使われていない歴史的な旗『Flags of the Maritime Nations, 5th.ed., Bureau of Navigation, Secretary of the Navy, Washington.D.C., july 1882』に収録された「Corea」の「ensign」。49ヶ国150旗の1つとして掲載されている。2003年にソウルの古書店ARTBANKが入手した。その刊行年が正しければ、現存する資料の中で最も早く太極旗を伝えたものとなる。]]

1875年に江華島事件が勃発した時点で、李氏朝鮮にはまだ国旗が無かった 。その後、李氏朝鮮の国旗制定が具体的な問題として浮上したのは、1880年に日本から帰国した修信使・らが、清国の駐日公使館参事官・黄遵憲によって書かれた『朝鮮策略』を持ち帰ってからである。『朝鮮策略』はロシアの南下政策に対して朝鮮がアメリカと連合すべきとする書物であるが、ここで初めて朝鮮の国旗の図案についての言及があり、朝鮮が清の属国であることを強調するため、清国国旗(黄龍旗)をそのまま朝鮮国旗として使用することを主張した。そこで、李氏朝鮮は国旗制定にあたり、どの色の龍旗が良いか清国の助言を求めたところ、北洋大臣の李鴻章から「朝鮮国王の御旗である『龍を描いた四角い旗』 (畫龍方旗 )が清の黄龍旗と似ているのでこれを国旗として使用すればよい」という詔書を下賜された 。その際、五爪龍(爪が五つの龍)は天子(中国皇帝)の象徴であるため、冊封国である朝鮮は旗に描く龍の爪を四つにするよう具体的に指示されてたが、李氏朝鮮は最終的に龍旗を国旗として用いなかった 。

具体的な国旗の図案について最初の議論が行われたのは、1882年に清国から米朝修好通商条約締結を斡旋するため訪朝した馬建忠が、条約の締結式で使う李氏朝鮮の国旗を巡って李朝官吏と会談した時である。その筆談の内容を記録した『清国問答』によると、5月22日(旧暦4月6日)に行なわれる米朝修好通商条約の締結式にあわせ、李朝官吏のが金弘集の指示を受け前日に国旗の図案を作成していた。だが、締結式当日に馬建忠はと会談し、李應浚の国旗案と黄龍旗をそのまま朝鮮国旗とする案を否定した上で、朝鮮人の服色である民の白、臣の青、王の赤にちなんだ「白底青雲紅龍」の図案を提案した 。実際に朝鮮国旗として馬建忠の提案した旗が締結式で使われたかは不明だが 、締結式後の5月27日(旧暦4月11日)に李朝側は青雲と紅龍は作るのに手間がかかるため、赤地に青と白が交わった円の図案はどうかと馬建忠へ提議し、これに対して馬建忠から個人的意見として地は白地の中央に半紅半黒の太極の印を置き、その周囲に朝鮮八道を象徴する八卦を配した古太極図の図案を提唱されている 。この馬建忠による太極八卦の国旗デザインは李朝側に受け入れられ、後の大韓民国国旗の雛形となっていった事から、韓国の歴史研究家である韓洪九は「太極旗のデザイナーは馬建忠」としている 。

朝鮮の国旗として用いられた旗を最初に確認することができるのは、1882年9月に朴泳孝が訪日した時である。同年7月の壬午事変を機に、李氏朝鮮は日本との間で済物浦条約を締結し、その規定に従い謝罪の使節(特命全権大使兼朝鮮修信使)として朴泳孝らを日本へ派遣した。その際、朴泳孝は約4ヶ月間に渡る訪日中の出来事を日記(『使和記略』)として記しており、その中に太極旗の図案変更の経緯に関する記述がある。『使和記略』によると、9月20日(旧暦8月9日)に仁川から日本船籍の明治丸に乗り日本へと向かった朴泳孝らは、当初馬建忠が提唱した太極文様の周りに八卦を描いた太極図の旗を持っていた。しかし、朴泳孝が船内でイギリス領事のW. G. アストンとイギリス人船長ジェームスに対し、八卦と太極文様を描いた太極図を見せ国旗としての出来について相談した所、船長から「八卦が複雑で区別しにくく他国がこれを見て作るのに不便である」と助言を受けた。そのため、朴泳孝は八卦から四卦を削り、残りの四卦を45°傾けて四隅に配した図案を提案し、船中で大・中・小3本の太極旗を作ったという。9月25日(8月14日)に神戸へ到着した一行は宿泊先の西村屋で初めて完成した太極旗を掲げ、10月3日(8月22日)には太極旗小本と共に国旗制定を本国に報告したとされる 。

ただし、日本の日刊新聞「時事新報」は1882年10月2日付の紙面でこの太極旗を紹介しているが、太極旗を国旗とした経緯について『清国問答』とは異なる内容を掲載している。また、2004年に発見された1882年7月発行の冊子『海上国家の旗』(Flags of Maritime Nations) 第5版 にはCorea(朝鮮)の「ensign」(エンサイン)として太極の印と四つの卦から成る旗が収録されており、『使和記略』に描かれた太極旗制定の経緯(1882年9月)と時期が合わない。韓国では、「『海上国家の旗』の「ensign」は李應浚が創案して米朝修好通商条約の締結式で使われた朝鮮初の国旗である。」と民間の研究者が主張しており 、韓国を代表する百科事典である斗山世界大百科事典は「江華島条約締結後、李朝は1881年に忠清道の観察使だった李淙遠(이종원)が提出した太極八卦の図式を最初の国旗に定めた。だが、実際に初めて使用された太極旗は、米朝修好通商条約(1882年)の際に通訳の李應浚が金弘集の命を受け作成したものである。」としている 。韓国政府(行政自治部)も「ensign」を太極旗の原型であると推定している が、『海上国家の旗』には旗の図柄しか掲載されていない上、朝鮮側でも関連史料が見つかっていない為、「ensign」の制定時期や制定の由来・使用方法については一切が推測の域を出ていない。

いずれにせよ、朴泳孝の訪日後は「太極の文様と四つの卦」という基本的な旗の図柄に変更が為されず、翌1883年旧暦1月27日(3月6日)、高宗は王命で太極図と四掛の絵柄からなる太極旗を国旗として制定し 、統理交涉通商事務衙門の指示によって八道四都(朝鮮全土)へ国旗に関する通知がなされた。これにより、太極旗が正式に朝鮮の国旗として使われるようになった。

「太極旗」という名称が用いられるのは、三・一運動の時が最初と韓国ではみられている。1919年1月21日の高宗の急死後、国葬が行われる同年3月3日に向けた独立運動が計画されるようになり、同年3月1日に「独立宣言」書の読み上げと旧大韓帝国国旗の掲揚を行うことになった。だが、当時旧国旗は「朝鮮国旗」(조선국기)と呼ばれていたが、旗を準備するにあたって「朝鮮国旗」という呼称を用いると日本人に独立運動の動きが発覚する恐れがあった。その為、日本人に分かられないようにする目的で旧国旗の名称を「朝鮮国旗」から「太極旗」へと変えたとされる 。

その後、「太極旗」という名称は朝鮮独立運動と共に関係者の間で浸透し、1942年 に大韓民国臨時政府が初めて朝鮮の国旗を「太極旗」と表現した 。そして、1948年7月12日に韓国の独立準備をしていた大韓民国制憲議会が韓国の国旗を「太極旗」とすることを決定し 、李氏朝鮮の旧国旗に由来する旗の名称は正式に「太極旗」となった。以降、韓国の国旗は「太極旗」であると、「国旗製作法」(1949年- 2007年)及び「大韓民国国旗法」(2007年 -)で明記されている。
国旗 
大韓民国の国旗

国 - 大韓民国

憲法上は鴨緑江、豆満江以南の「朝鮮半島及び付属島嶼」全域を領土とするが、現在、北緯38度付近の軍事境界線以北は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の統治下にあり施政権は及んでいない。朝鮮戦争で争った北朝鮮とは1953年に休戦したが、その後も断続的に軍事的対立や小規模な衝突が発生している。

政治面は1980年代半ばまで独裁体制が取られていたが、1987年の民主化宣言によって成立し、現在まで続いている第六共和国憲法に基づく体制は民主主義政体と評価される 。
町字 - 国  

  •  朝鮮民主主義人民共和国 

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