ソフィア (Sofia)
ヨーロッパ最古の都市の一つであり、セルディカ (Serdica)、スレデツ (Sredets)、トリアディツァ (Triaditsa) と呼ばれた. その歴史は7千年以上に及ぶとされる. 有史以前の集落跡が現在のソフィアの中心や王宮の付近、オベリャ (Обеля)、スラティナ (Слатина) などで見つかっている. トラキア人が最も重要視していた、鉱泉の周囲に町を築いた紀元前7世紀にさかのぼる城壁は良いコンディションで保存されている. 鉱泉は現在も湧水がある. 時代の変遷とともに幾つかの異なる名前で呼ばれてきたソフィアの数千年にわたる歴史の痕跡は、今日でもその一部を見ることができる.
ソフィアの歩みは、町がバルカン半島の中心に位置していることと大きく関連している. ソフィアはブルガリアの西部にあり、ヴィトシャ山のふもと、の中にあり、周囲の全方位を山に取り囲まれている. 渓谷はブルガリア全土でも最大級のものであり、面積1186平方キロメートル、平均標高は550メートルである. 3つの山道が町を通っており、古代にはアドリア海、中央ヨーロッパ、黒海、エーゲ海を結ぶ重要な交易路であった.
、ペルロフスカ川(Перловска река / Perlovska Reka) などの細い河川が町を通過している. イスクル川はソフィア近郊を流れている. 町は多くの湧水、熱水泉で知られている. 近くにはダムによる人造湖が20世紀に建造された.
ソフィアは、ブルガリア第2の都市プロヴディフから北西に130キロメートル であり、ブルガスから340キロメートル 、ヴァルナから380キロメートル である. ソフィアは近隣の3箇国からそれぞれ200キロメートル以内にあり、セルビアとの国境の町から55キロメートル、北マケドニア共和国との国境の町ギュエシェヴォから113キロメートル、ギリシャとの国境の町クラタからは183キロメートルである.