ニウエ (Niue)
ニュージーランド王国の構成国であると同時に、自由連合関係をとっている. 人口は1695人(2020年12月時点)で、バチカン市国に次いで世界で2番目に少ない.
ニュージーランド国王たる連合王国国王を元首とする立憲君主制であり、総督はニュージーランド総督が兼任している. 1974年のニウエ憲法制定法()による自治権の獲得 で内政面では独立し、ニュージーランドとの自由連合により防衛と外交は同国に委任している. ただし、ニュージーランドはニウエ政府の求めによってのみ外交上の助言を行うものとされており 、1988年には、ニュージーランドが以後締結する国際協定はニウエに及ばないものと宣言されている. 国際連合は、ニウエを正式加盟国とはしていないものの 、独立国家として一定の認知を与えており 、1994年には国連事務局は、ニウエの完全な条約締結能力を認めている. 1993年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に加盟した.
1997年にアメリカ合衆国と同国準州であるアメリカ領サモアとの間の領海確定協定を締結. 2007年には中華人民共和国と 、2012年にはインドと それぞれ外交関係を樹立した. そして2015年には日本も閣議決定でニウエを国家承認するとし 、当分の間在ニュージーランド日本大使館が兼轄することとなった. 2016年9月時点で、20か国と1つの地域 (欧州連合) と外交関係があり、34の国際機関に加盟している.
ニウエの国民は、自由連合の取り決めに伴い、自動的にニュージーランド市民権を有する. 1970年にニウエ国際空港が開港した当時は約5000人いた住民はニュージーランドへ渡航するなどして1990年代に2000人を割り込んだが、ニウエ国内の10倍以上のニウエ人が国外で暮らしているとみられるほか、日本人を含め移住してくる人もいる.