ネバダ州 (Nevada)
ネバダ州はアメリカ合衆国の内陸州のうち、カナダにもメキシコにも境を接していない州としては最大の面積を有する.
州都はカーソンシティ市である. 気候は砂漠気候と亜乾燥気候帯にあり、州域の大半がグレートベースンの中にある. グレートベースンより南はモハーヴェ砂漠である. 西端にはタホ湖とシエラネバダ山脈がある. 領域の86%は公的機関および軍隊の管轄権下でアメリカ合衆国連邦政府が所有している.
州名は近くにあるシエラネバダ山脈から採られた. シエラネバダとは「雪に覆われた山脈」を意味するスペイン語である. ヨーロッパ人が到着する以前のこの地域にはパイユート族、ショショーニ族およびワショー族インディアンが住んでいた. その後スペインがアルタ・カリフォルニアの一部として領有権を主張し、メキシコ独立からはメキシコの支配下となった. 1848年、米墨戦争で勝利したアメリカ合衆国がこの領土を獲得し、1850年にユタ準州として組み入れられた. 1859年、コムストック・ロードにおける銀の発見で人口が急増し、1861年にはユタ準州西部が分かれてネバダ準州が創設された. 1864年10月31日にはアメリカ合衆国36番目の州になった.
主産業は合法化されたカジノを代表とする娯楽産業 と鉱業である. 最大都市はラスベガス市で、世界有数のカジノ街として名高い. また、州西部のリノ市もカジノの町として知られる. 鉱業はネバダ州経済の中で依然として重要な位置を占めており、金の生産量では世界第4位である. 乾燥地帯で疫病が少ないため住みやすく、諸税の少なさから都市部での人口増加や企業進出が顕著である. 州の大半を砂漠が占めており、農業はほとんど振るわない. よって州を潤していた鉱産資源が底を突き始めると人口流出が深刻となり、州政府は窮余の策として移住者の離婚を認め、定住者の娯楽と産業創出のためにカジノを公認するようになった. また、1936年完成のフーバーダムにより豊富な電力を得ることができ、今日に見られるようなネオン街が発展する契機となった.
ネバダ州は公式に「銀の州」(Silver state)と呼ばれている. これはその歴史と経済における銀の重要さを反映したものである. また南北戦争の間に州昇格を果たしたので「戦闘が生んだ州」、あるいは土地固有セージブラシュ(ヤマヨモギ)があるので「セージブラシュの州」とも呼ばれる.
地図 - ネバダ州 (Nevada)
国 - アメリカ合衆国
アメリカ合衆国の国旗 |
アメリカ合衆国(United States of America)の頭文字を取って「U.S.A.」もしくは「USA」、合衆国(United States)の頭文字を取って「U.S.」もしくは「US」、または単にアメリカ(America)とも称される.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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USD | アメリカ合衆国ドル (United States dollar) | $ | 2 |