リヤド (Riyadh)
古代から存在したと考えられておりHajrと呼ばれていた. リヤドはナジュド地方の心臓部であるワディ・ハニーファの中心都市の一つであったとも考えられており人口もリヤドのみでは数万人、ワディ・ハニーファ全体を合わせると数十万人いたとも言われている. この一帯はサウード家の所属するバヌー・ハニーファ一門が支配していたともされる.
18世紀にサウード家の第一次サウード王国の支配下に入ったリヤドは、1818年にエジプトのムハンマド・アリーの軍により本拠地ディルイーヤを破壊されたサウード家が移転したことにより、歴史に名が残るようになった.
サウード家はここで第二次サウード王国を興すが、リヤドは1892年にはサウード家に敵対する(ジャバル・シャンマル王国)の手に落ちた. 1902年、サウード家を復興したアブドゥルアズィーズ・イブン=サウードがラシード家からリヤドを奪還して以降はナジュド地方の政治的中心となり、1932年にサウジアラビア王国の首都に定められた.
もともとリヤドは内陸の小都市でサウジアラビア建国以前は数万人が居住するに過ぎなかったが、第二次世界大戦後、石油の富がサウジアラビアに還流するようになると急速に発展し、アラビア半島最大の都市へと変貌を遂げた.
周辺国との国境から距離があり、戦争とは無縁の土地であったが、2015年以降、隣国イエメンの反政府勢力フーシが発射した弾道ミサイルが市内に飛来するようになり、パトリオットミサイルで迎撃する事態となっている. 2021年2月28日にも大規模な弾道ミサイル攻撃があり、複数のミサイルの破片が落下. ケガ人の発表は無かったが、民家の被害が報道されている.
地図 - リヤド (Riyadh)
国 - サウジアラビア
サウジアラビアの国旗 |
世界2位の原油埋蔵量を持つ国であり、世界最大級の石油輸出国でもある. イスラム教最大の聖地メッカ(マッカ)と第2のマディーナ(メディナ)を擁する. 世界銀行の定義では高所得国に分類され、アラブ諸国で唯一G20に加盟しているが、産業の多様性には乏しく、天然資源開発が主要産業となっている.