長野県 (Nagano-ken)
令制国名の信濃国にちなみ、信州とも呼ばれている. 海に面していない内陸県であり、日本アルプスを始め大規模な山岳地があるため可住地面積率は低い. キャッチフレーズはしあわせ信州.
現在の長野県の県域は、令制国の信濃国にほぼ相当する. ただし、旧神坂村・旧山口村が岐阜県中津川市に越境編入されたように、僅かながら差異もあるため、「信州」(しんしゅう)と呼ばれることも多く、特に観光ガイドでは「信州」と呼ぶ. 古代では科野(しなの)と書いた.
古くから東山道、中山道が横断し、東日本と西日本を繋ぐ交通の要所であったことから、信州へ通ずる道や旅路のことを信濃路・木曽路と呼んだ. 現在でも風光明媚な古道や山間の宿場町の遺構などが各地に残存している. 丘陵や山脈がそびえ立ち旅行者の通行を困難にさせたことから、旅行者の安全を守る道祖神の遺跡も多く点在する.
前述のように丘陵や山脈が多く自然条件の厳しい地域であった一方で、明治以後は鉄道等の開通により三大都市圏からのアクセスが良好になったことから、近代以降は軽井沢や上高地を筆頭とした高原リゾート・山岳リゾートが多いことでも知られる. 「日本三大外国人避暑地」に数えられた軽井沢と野尻湖を筆頭に、日本アルプス、菅平高原、白馬村など、在留欧米人に余暇活動の拠点として見出された歴史を持つ場所は多い. また諏訪盆地(東洋のスイス)、下栗の里(日本のチロル)、国道299号(メルヘン街道)など欧米に関連した別名を持つ地域も多数あり、長野県の山岳は他面では欧米の山岳風景を思わせ異国情緒を感じさせる地域にもなっている.
日本の都道府県のなかでトップクラスの長寿の県として知られ、2020年現在、都道府県別健康寿命では男女共に1位であった.
地図 - 長野県 (Nagano-ken)
国 - 日本
日本の国旗 |
全長3500キロメートル以上にわたる国土は、主に日本列島 および千島列島・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの弧状列島により構成され 、大部分が温帯に属するが、北部や島嶼部では亜寒帯や熱帯の地域がある. 地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の約75%を占め 、沿岸の平野部に人口が集中している. 国内には行政区分として47の都道府県があり、日本人(大和民族・琉球民族・アイヌ民族 ・外国系の人々)と外国人が居住し、日本語を通用する.