ウランバートル(Улаанбаатар、 転写:Ulaanbaatar オラーンバータル)は、モンゴル国の首都であり最大の都市。同国中部、トーラ川沿岸の標高約1,300mの場所に位置する。人口は1,314,500人( 2014年統計)で、同国の人口のおよそ半数近くが集まる極端な一極集中となっている。名実ともにモンゴルの政治・経済の中心地で、中国からロシア(欧州)に至る国際鉄道の主要な中継地。主産業は鉱物、食肉加工、製粉、製乳。旧名はウルガ( Өргөө;Örgöö)、またはフレー( Хүрээ ; Khüree)。
気候は典型的な大陸性であり、ケッペンの気候区分でいうステップ気候である。年平均気温は-0.1℃にしかならず、年間降水量は281.7mmでほとんどが夏季に集中する。1月の平均気温は-21.7℃と世界の首都の中では最も低い。旧平年値の-22.2℃より+0.5℃上がっている。(1981-2010年の平年値)近年は、冷え込みが緩くなっており、1960年代の冬の最低気温-40℃〜-45℃が、現在では、-35℃〜-40℃前後である。夏はナーダム前後をピークにきわめて暑く、7月の平均気温は18.5℃、場合によっては40度近くまで上がることもある。この時期は異常ともいえる乾燥ともあいまって熱中症、脱水症状、心筋梗塞、腎臓結石等の被害が多発する。特に事情に疎い外国人が発症しやすい。市民は市内を流れる川で泳いだりして短い夏を満喫するが、早い年では8月下旬に早くも初雪を観測し、朝晩は息が白くなる。8月でも、まれに0℃を下回ることがある。ソ連(ロシア人)の風習を真似て、市民は夏でも冬でも1日1回は戸外に出て散歩をする。 最高気温極値は39.1℃、最低気温極値は-49℃。