ルピア
Rp
インドネシア・ルピア(Rupiah)は、インドネシアで使用されている通貨. ISO 4217の通貨コードはIDRである. 補助通貨はセン. 1ルピアは100センである.変動相場制を採用する. 2013年以降、構造的な貿易赤字や米国の金融緩和縮小観測などによりルピア安が進行している. また、2018年5月に米国連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めにかじを切ったことで、ルピアの対米ドルレートは心理的なラインとされる1米ドル14,000ルピアを越えた. そして、その影響により新興国から資金が米国に流出したことがルピア売りにつながり、同年10月には15,000ルピアを超え、1998年のアジア通貨危機時以来の安値となった. しかし、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかになるとの見通しから、ルピアを買い戻す動きが出て、同年11月以降はルピア高となり、2019年4月時点では14,000ルピア=1米ドル前後となった. その後も外貨預金高を抱えながらも通貨安のリスクは継続している.
財務省や中央銀行は、ルピア安のために桁数が多くなり過ぎて「取引の際に数えることに苦労する」「多額の取引では10万ルピア札を多数必要とする」「レジや電算機・金融システム等に余分なコストが掛かる」など生活に支障をきたしている事から、しばしばデノミネーションを検討しているが実現に至ってはいない.
ルピアという名前は、インドの通貨のルピーから来ている. 1610年から東インド会社による経済的支配が始まり、インドルピーが流入してきた. 日本軍政を経て独立後、1949年にルピアがインドネシアの通貨単位として定められた.
国
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インドネシア
島嶼国家であるため、その広大な領域に対して陸上の国境線で面しているのは、ティモール島における東ティモール、カリマンタン島(ボルネオ島)におけるマレーシア、ニューギニア島におけるパプアニューギニアの3国だけである. 海を隔てて近接している国家は、パラオ、インド(アンダマン・ニコバル諸島)、フィリピン、シンガポール、オーストラリアなど. 南シナ海南部にあるインドネシア領ナトゥナ諸島はインドシナ半島や領有権主張が競合するスプラトリー諸島と向かい合う.