アラゴン語

アラゴン語
アラゴン語(アラゴン語:l'aragonés、luenga aragonesa)は、イベリア半島のスペイン、アラゴン州で話されているロマンス語のひとつで、現在およそ1万1千人ほどの人々によって話されている. アルトアラゴン語(altoaragonés、高アラゴン語)やファブラ(fabla aragonesa)とも呼ばれる. 主に州北部のラ・ハセタニア( ア:A Chacetania)、アルト・ガジェゴ( ア:Alto Galligo)、ソブラルベ(両語とも:Sobrarbe)などの地区や、リバゴルサ(Ribagorza)地区の西部などで話され、その他の地区でもスペイン語の影響を強く受けてはいるが話されている. もっとも東の変種(ベナスケ渓谷Valle de Benasque)はカタルーニャ語の特徴も見られる方言連続体となっている. 非アラゴン語地区へ移住したアラゴン語話者間の言語使用についてのデータについては不明である. また、この消滅危機言語を活性化するために新たに学習した「新話者」についてのデータも不明である.

この言語のもっとも一般的で公式な名称はアラゴン語(l'aragonés)で、現地においても、また国際的にもこの名称で知られる. 文献学の伝統では、ナバーラ・アラゴン語(navarroaragonés)とも呼ばれるが、この術語はもっぱら中世の言語についてのものである. 現代の文献学ではそれぞれ中世ナバーラ語、中世アラゴン語と区別することも多い.

ファブラ・アラゴネサ(fabla aragonesa)または単にファブラ(fabla)は20世紀の最後の四半世紀に広まった名称で、これは西部の地域変種に対して使用されていたものである.

またアルト・アラゴン語(altoaragonés)とも呼ばれるが、この名称は現在主流とはなっていない.

2013年に採択されたではピレネーおよび沿ピレネー地域の固有アラゴン語(Lengua aragonesa propia de las áreas pirenaica y prepirenaica)という語を使用している.

また、それぞれの地域においてはさまざまな変種を示す名称が使用されている.