アルメニア語

アルメニア語
アルメニア語(アルメニアご、Հայերեն / Հայերէն、ラテン文字化:Hayeren)は、カフカス(コーカサス)地方の一国アルメニアの公用語. 言語学的にはインド・ヨーロッパ語族に分類され、この言語だけで独立した一語派を形成している. 表記には独自のアルメニア文字が用いられる.

序文で述べたように、アルメニア語は英語(ゲルマン語派に属する)やロシア語(スラブ語派)などのほかの印欧語と違って、単独で「インド・ヨーロッパ語族アルメニア語(派)」という独立した地位を与えられている.

フランスの言語学者アントワーヌ・メイエの指摘したように、アルメニア語はギリシャ語と語源的に並行した類似性を多く保持している. 歴史の流れの中で、この言語はたくさんの語彙をペルシャ語(イラン)、次いでギリシャ語(6世紀)、トルコ語(11世紀)、フランス語(十字軍の時代から現代まで)、ラテン語(16世紀から18世紀)、そしてロシア語(現代)から借用してきた.

特にインド・イラン語派イラン語群の1つであるペルシャ語からの借用語が多く、そのため19世紀末頃までアルメニア語も同じくイラン語群に属するものと考えられていた. しかし、ドイツの言語学者ヒュップシュマン(Heinrich Hübschmann)による借用語の分離研究がおこなわれた結果、インド・イラン語派に属さない単独の語派であると考えられるようになった.

  • アゼルバイジャン
    アゼルバイジャン共和国(アゼルバイジャンきょうわこく、Azərbaycan Respublikası)、通称アゼルバイジャン は、ユーラシア大陸のコーカサス地方、カスピ海西岸にある国家である. 首都であり最大の都市はバクー.

    東ヨーロッパと西アジアの交差点に位置し 、東にカスピ海、北にロシア、北西にジョージア、西にアルメニア、南にイランに囲まれている. ナヒチェヴァンの飛び地は、北と東にアルメニア、南と西にイランに囲まれ、北西にはトルコとの国境が10km(6.2マイル)がある.
  • アルメニア
    アルメニア共和国(アルメニアきょうわこく、Հայաստանի Հանրապետություն)、通称アルメニアは、ユーラシア大陸の南コーカサスにある内陸国である. 面積は約2万9800平方キロメートル、人口は約296.8万人、公用語はアルメニア語. 首都はエレバン.

    西アジアのアルメニア高原に位置し 、西はトルコ、北はジョージア、東はアゼルバイジャンと事実上の独立国であるアルツァフ共和国、南はイランとアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェヴァンと国境を接する. 古代の文化遺産を持つ、複数政党制・民主主義の国民国家である. 同国は発展途上国であり、人間開発指数(2018年)では81位にランクされている. 経済は、主に工業生産と鉱業に基づいている. ユーラシア経済連合、欧州評議会、集団安全保障条約機構に加盟している.
  • シリア
    シリア・アラブ共和国(シリア・アラブきょうわこく、الجمهوريّة العربيّة السّوريّة)、通称シリアは、中東のレバントに位置する共和制国家. 北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する. 首都はダマスカスで 、古くから交通や文化の要衝として栄えた. 「シリア」という言葉は、国境を持つ国家ではなく、周辺のレバノンやパレスチナを含めた地域(歴史的シリア、大シリア、ローマ帝国のシリア属州)を指すこともある.

    東西交通の十字路に当たるため、古代からヒッタイト、アケメネス朝、マケドニアなどの支配を受けた. 7世紀に興ったウマイヤ朝がダマスカスに都を置くと、イスラム文化の中心地として栄えたが(661-750年)、続くアッバース朝が都をバクダッドに移すと、その役割は薄れた. 16世紀以降はオスマン帝国の領土となる. 20世紀初頭にフランスの植民地になり、1946年に独立した.
  • ジョージア
    ジョージア(საქართველოサカルトヴェロ 、 Georgia)は、南コーカサスにある共和制国家. 首都はトビリシである. 東ヨーロッパ 、もしくは西アジアに区分される. 北はロシア連邦、南東はアゼルバイジャン、南はアルメニアとトルコと接し、西は黒海に面する.

    サカルトヴェロ民主共和国が1921年にソビエト連邦に占領され、ソビエト連邦構成共和国のグルジア社会主義共和国(正称:サカルトベロ・ソビエト社会主義共和国)とされたが、ソビエト連邦の崩壊に伴い1991年4月に共和国として独立を回復した.
  • メソポタミア
    メソポタミア(、ギリシャ語で「複数の河の間」)は、チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野である. 現在のイラクの一部にあたる.

    世界最古の文明が発祥した地であり、メソポタミアに生まれた文明を古代メソポタミア文明と呼ぶ. 文明初期の中心となったのは民族系統が不明のシュメール人である. シュメールの後も、アッカド、バビロニア、アッシリアなどに代表される国々が興亡を繰り返した. やがて周辺勢力の伸張とともに独立勢力としてのメソポタミアの地位は低下していき、紀元前4世紀、アレクサンドロス3世(大王)の遠征によってヘレニズムの世界の一部となった.
  • レバノン
    レバノン共和国(レバノンきょうわこく、الجمهوريّة اللبنانيّة)、通称レバノンは、中東のレバントに位置する共和制国家. 首都はベイルート. 北と東ではシリアと、南ではイスラエルと国境を接し、西には地中海を挟んでキプロスがある.

    レバノンは地中海盆地とアラビア内陸部の交差点に位置することから、豊かな歴史を持ち、宗教的・民族的な多様性を持つ文化的アイデンティティを形成してきた. レバノンの面積は10,452 ㎢ で、アジアの大陸側にある主権国家としては最も小さい.