2019年-2020年香港民主化デモ

2019年-2020年香港民主化デモ
2019年-2020年香港民主化デモ(2019ねん-2020ねんホンコンみんしゅかデモ、反對《逃犯條例修訂草案》運動、Anti-Extradition Law Amendment Bill Movement、2019–2020 Hong Kong protests)は、2019年3月から2021年8月まで香港で行われていた一連のデモ活動の総称である. このデモは「逃亡犯条例改正案の完全撤回」や「普通選挙の実現」などを含む五つの目標「五大要求」の達成を目的としている. この「五大要求」の一つである「逃亡犯条例改正案の完全撤回」は既に達成された.

このデモの発端は2019年逃亡犯条例改正案に反対するデモであり 、2019年6月の時点では「五大要求」の達成を目的とする民主化デモとなった. 一連のデモのうち、2019年6月16日のデモでは、主催者発表で最大約200万 (警察発表で最大約33.8万人 )がデモに参加し、1997年の香港返還以降で最大のデモとなり 、かつこのデモに香港市民の4人に1人以上が参加した計算となる.

また、2020年1月16日までにこのデモに関連して少なくとも12人が死亡し 、2020年4月15日までに8,001人が逮捕された.

このデモは、ブルース・リーの名言に倣った スローガン「Be Water(水のようになれ) 」から、水革命(みずかくめい、Water Revolution) 、流水革命(りゅうすいかくめい) 、夏水革命(なつみずかくめい) 、もしくは時代革命(じだいかくめい) とも呼ばれる.

デモ参加者はデモの目標として、少なくとも2019年6月から「五大要求(五大訴求)」を掲げている. このうち、政府は逃亡犯条例改正案の撤廃は受け入れたが、他四つに対してはほぼ応じていない. デモ参加者は引き続き、他四つの要求の達成を求めている.

また、一部では「五大要求」に「警察組織の解体」を加えた「六大要求」も唱えられている.

  • 香港
    中華人民共和国香港特別行政区(ちゅうかじんみんきょうわこくホンコンとくべつぎょうせいく)通称、香港(ホンコン 、Hong Kong)は、中華人民共和国の南部にある特別行政区である. 同じ特別行政区でポルトガルの植民地であった澳門(マカオ)は南西に70km離れている. 東アジア域内から多くの観光客をひきつけ、150年以上にわたってイギリス植民地であったことで世界に知られている.

    1104 km2の面積に700万人を超す人口を有する世界有数の人口密集地域である. 広大なスカイラインと天然の深い港湾を抱える自由貿易地域であり、アジア四小龍の内の1地域. 2016年の「中期人口統計」によると、香港の人口は、92%が華人、8%はその他の民族である.