イスラム教徒ミンダナオ自治地域 (Autonomous Region in Muslim Mindanao)
この地方は、フィリピンの地方の中では唯一、独自の「政府」を持っていた. またキリスト教国のフィリピンの中では独特の歴史・文化を持っているが、経済的には最も貧しく、治安も安定していない.
ミンダナオ島やスールー諸島のムスリム諸民族(ミンダナオ島のマギンダナオ人やマラナオ人、スールー諸島のタウスグ人など)はモロ(モロ人)と総称され、その地はバンサモロ(Bangsamoro、モロランド)と呼ばれている.
2000年代前半にはモロ・イスラム解放戦線(MILF)と国軍の衝突が激しくなったものの、2012年にフィリピン政府とMILFの間で、イスラム教徒ミンダナオ自治地域に代えてバンサモロ自治地域を発足させるというバンサモロ枠組み合意が成立、2018年にはフィリピン議会でバンサモロ基本法が成立し、2019年1月の住民投票で批准され、2019年2月26日にバンサモロ自治地域が発足し、イスラム教徒ミンダナオ自治地域は廃止された.
* バシラン州
* ラナオ・デル・スル州
* マギンダナオ州
* スールー州
* タウィタウィ州