カンタブリア州 (Cantabria)
東はバスク州、南はカスティーリャ・イ・レオン州、西はアストゥリアス州と接しており、北は大西洋のカンタブリア海に面している.
カンタブリア州はカンタブリア海とカンタブリア山脈に挟まれたエスパーニャ・ベルデ(緑のスペイン)に含まれている. 緑と呼ばれる所以は、山脈にはね返される大西洋からの風で強く影響を受ける、湿潤な海洋性気候だからである. 平均の降雨量は1,200mmで、これが豊富な植物の生長を可能にしている.
カンタブリアは、歴史的には定冠詞のついた大文字の「ラ・モンターニャ」(la Montaña)と呼ばれていた.
イシドールスを含む各時代の著述家たちは、カンタブリアという名の語源を探し求めてきたが、まだ明らかになっていない. 一般的には、cantはケルト語やリグーリア語の岩か石、-abrとはケルト人の地方共通の接尾詞であるとされている. 従って、カンタブリア人とは険しい山脈へ言及した『岩の上で暮らす人々』または高地人という意味になる.