ナバラ州 (Navarra)
中世のこの地域にはナバラ王国が存在し、スペイン帝国に併合された後も副王領として一定の自治権を得ていた. 歴史的にはバスク地方の一部ではあるものの、フランコ体制後の(1975-1982)にはバスク州への合流を望まず、1982年にナバラ県単独でナバラ州が発足した. 歴史的背景が考慮されて大きな自治権を得ており、スペインの全17自治州のうち課税自主権が認められているのはナバラ州とバスク州のみである. 国家公用語であるスペイン語に加えて、一部地域では地域言語のバスク語も公用語に指定されている.
正式名称(Comunidad Foral de Navarra, : コムニダ・フォラル・デ・ナバラ, Nafarroako Foru Komunitatea, : ナファロアコ・フォル・コムニタテア)は「ナバラ特権州」の意味を持ち、特権(フエロ)とはかつてカスティーリャ王国が各地域に認めていた地域特別法のことである. 英語やフランス語ではNavarre(、ナヴァール). ナバラとはバスク語で「森」または「オークの林」 、「山々に囲まれた平原」という意味である.