ラゴス (Lagos)
独立後の人口調査は2回だけだが(1972年と1991年)、その人口の推計は1,000万前後と思われ、アフリカ最大級のメガシティである. 2016年の都市圏人口では1,283万人であり、世界第24位、アフリカではカイロに次ぐ第2位と推計されている.
2019年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第83位の都市と評価されており 、アフリカ大陸の都市ではカイロ、ヨハネスブルグ、ナイロビ、ケープタウンに次ぐ第5位であった.
ラゴスは本土側と、(潟湖)を取り囲むいくつかの島からなった近代的な都市である. 「ラゴス」とは、ポルトガル語で「ラグーン」(潟湖)の意味である. 元々はラゴス・ラグーンに浮かぶ島にあった「エコ (Eko)」という名の小さな村だったが、この潟湖が大西洋に面した数少ない良港の一つであったことから、ヨーロッパ人、主にポルトガル人との黒人奴隷貿易などの取引の場となった. このベニン湾一帯を指して「奴隷海岸」と称したこともある. ラグーンの連なりがラゴスから、西のバダグリと東のオグン州に伸びている. また、名前はポルトガル南部にあり、約2千年の港町の歴史を誇る同名のラゴスに由来するという説もある.
ラゴスは1976年(実質的には1991年)にアブジャに首都機能が移るまでナイジェリアの首都だったが、現在でも経済的・文化的な中心都市である. また西アフリカを代表する大都市であり、英語が通じ教育水準の高い人材も多いため、多くの多国籍企業がナイジェリアを含む西アフリカの広い範囲をカバーする活動拠点をラゴスに置いている.
市内の中心部には多くの高層ビルが立ち並び、高速道路やバイパス道路等も整備されており、一見近代的な大都市といった様相を呈しているが、それらと同じようにして大規模なスラム街が雑然と広がっている. スラム街は埋立地など海岸部から水上生活者が暮らす沿岸海上にも広がっており、世界最大の海上スラム「マココ」を形成している. ラゴスに流入する移住者はナイジェリア国内だけでなく、近隣諸国からもやって来る (「地理」も参照).
また、ラゴスは世界最悪の交通渋滞都市としても有名である.
2013年、安定性、医療、文化・環境、教育、インフラなどの項目を数値化した「住みやすい都市ランキング」では、全世界の140都市中ワースト4位.
ラゴスはアフリカで2位、全世界で7番目に急速に成長する大都会である. 人口1億を超えるナイジェリア全土から多数の人たちがよりよい雇用や教育機会を求め集まってくる. 人口増加率、人口密度、そして失業率と犯罪の多さでもナイジェリア最大.
人口は2025年に1,580万人、2050年に3,263万人、2075年に5,720万人、2100年の人口予測では8,830万人を数える世界最大の超巨大都市となる予測が出ている.
地図 - ラゴス (Lagos)
国 - ナイジェリア
ナイジェリアの国旗 |
ナイジェリアは西アフリカに存在する国家である. 人口は2022年現在で2億1,140万人 で世界第7位であり、アフリカ州最大の規模でもある. さらに民主的な世俗国家であることが憲法上で規定されている. イギリス連邦加盟国の1国でもある. 行政区分は、36の州および首都アブジャ市を擁する連邦首都地区からなる.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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NGN | ナイラ (Nigerian naira) | ₦ | 2 |