大阪府 (Ōsaka-fu)
日本史の黎明期、わが国最古の都市として誕生した浪速(なにわ)は、現在の大阪として悠久の歴史と共に、常に歴史の表舞台にある. 初代神武天皇は即位前、難波埼(なにわさき)に生国魂神社を創建. 弥生時代後期〜古墳時代には、日本の都として、応神天皇の難波大隅宮、仁徳天皇の難波高津宮(なにわのたかつのみや)、欽明天皇の難波祝津宮(なにわのはふりつのみや)などが上町台地上で営まれた. 孝徳天皇の難波宮より、日本という国号と共に元号の使用が始まる. また大阪は、河川や堀が多く、水上交通の発達した港湾都市でもあったことから、水都と呼ばれる.
府庁所在地は大阪市. 大阪府は33市(うち政令指定都市2市(31区)、中核市7市、特例市2市)9町1村の43市町村から成る. 府内の人口は883万7,685人、人口密度は4638.63人/㎢(令和2年度国勢調査)である. 面積は1905.32㎢、府下の名目府内総生産は約41兆円1884億円(大阪府統計/令和元年/全国2位 )、平均気温は17.6℃・年間降水量は1219㎜(気象庁/令和元年)である.
大阪府は近畿圏の経済・交通の中心であり、都市中枢機能を持つ大阪市を中心に世界有数の大都市圏(大阪大都市圏、阪神大都市圏、京阪神大都市圏)を形成している. 府域は全体がこれらの大都市圏に属しており、高度に都市化された地域が多い.
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる「最も住みやすい都市」ランキング(2019年度版)において、大阪は、ウィーン、メルボルン、シドニーに次ぐ世界4位、アジア1位の都市と評価された. また最新の2022年度版でも、トロント、アムステルダムに次ぐ世界10位、アジア1位の都市と評価されている.
令制国の摂津国東部(7郡)および河内国と和泉国のそれぞれ全域で構成され、三国の文字を取って摂河泉(せっかせん)とも呼ばれるが、京都府から樫田村全域と亀岡市の一部が越境編入された1958年以降は丹波国南東部(ごく一部)も含むようになっている. なお、堺県編入の1881年から奈良県再設置の1887年までは、大和国の全域も含んでいた.
中世に「小坂(おさか、おざか)」、「大坂(おさか、おざか)」の名称が登場し、明治に至って「」と改められた. 「坂」は上町台地に由来するといわれる. また、「なみはや」の転訛とされる「なにわ(浪速・難波・浪花・浪華)」の呼称も、現在に至るまで大阪都心部の別称としてよく用いられている.
''近代以前の大阪府については「大阪」も参照. ''
地図 - 大阪府 (Ōsaka-fu)
国 - 日本
日本の国旗 |
全長3500キロメートル以上にわたる国土は、主に日本列島 および千島列島・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの弧状列島により構成され 、大部分が温帯に属するが、北部や島嶼部では亜寒帯や熱帯の地域がある. 地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の約75%を占め 、沿岸の平野部に人口が集中している. 国内には行政区分として47の都道府県があり、日本人(大和民族・琉球民族・アイヌ民族 ・外国系の人々)と外国人が居住し、日本語を通用する.