クイーンズ区 (Queens County)
ニューヨーク市内で最も東に位置しており、ブルックリン区とともにロングアイランドの西部を形成している、南はブルックリン区、東はナッソー郡と接しており、イースト川を挟んで西はマンハッタン区、北はブロンクス区と隣接している.
クイーンズは5つの区のうちで最も面積が広く、人口はブルックリンに次いで2番目である. 数多くの移民の居住地となっており、クイーンズ郡はアメリカで最も多様な人々が住む郡であり、世界で最も民族的多様性に富む都市地域である.
クイーンズ区はニューヨーク市内で面積が最大の行政区である. 2014年の調査によれば、推計人口は2,321,580人である. 5つの区のうちでブルックリン区に次いで人口が2番目に多く、郡としての人口もアメリカ国内で第10位である. ニューヨーク市の区をそれぞれ独立した市とすると、クイーンズ区はアメリカでロサンジェルス、シカゴ、ブルックリンに次いで4番目に人口が多い市となる(ニューヨーク市以外は市よりも郡の方が大きい). 人口密度はアメリカ合衆国の郡の中でニューヨーク郡(マンハッタン区)、キングス郡(ブルックリン区)、ブロンクス郡(ブロンクス区)に次いで4番目である(アメリカ上位4つは全てニューヨーク市の郡). 民族的多様性に富んでいることが特徴で、居住者の48%は移民であり、近いうちに、外国で生まれた人々が多数派を占めるようになると見られている.
クイーンズへのヨーロッパ人の入植は、ニューネーデルランドの一部としてオランダ人により1635年より始まった. クイーンズは、ニューヨークに置かれた最初の12郡の1つであり、1683年にイギリス国王であるチャールズ2世の后、キャサリン・オブ・ブラガンザ王妃にちなんで「クイーン」という名で誕生した. 1898年にニューヨーク市の一部として合併された(シティ・オブ・グレーター・ニューヨーク参照). 1683年から1899年まで、クイーンズ郡には現在のナッソー郡も含まれていた.
クイーンズは、マンハッタンやブルックリンと比べると垢抜けない地域であると見なされることが多いが、21世紀に入りマンハッタンに近いエリアから高級化が進んでいる. ニューヨーク市地下鉄が届いていないクイーンズ東部地区は、隣接するナッソー郡のような郊外の風景や雰囲気である. しかしながら、クイーンズ西部/中部地区は、都会的地区が多く、ビジネス街となっている場所もある. クイーンズ区最西端にある沿岸地区のロング・アイランド・シティには、シティーコープ・ビルが建っており、これはマンハッタン区を除けば、ニューヨーク市で最も高いビルである. この地区は21世紀に入り、高層マンションの建設ラッシュが続いている. このため、クイーンズの建築郡は近代的高層ビルから100年以上前の長屋建築まで多様性に富んでいる.
1939年ニューヨーク万国博覧会と1964年ニューヨーク万国博覧会の二度の万博が行われたフラッシング・メドウズ・コロナ・パークもクイーンズにある. なお、ここにはテニスの4大大会の1つである全米オープンが開催されるUSTAナショナル・テニス・センターや、MLBのニューヨーク・メッツの本拠地であるシティ・フィールドがある. また、娯楽施設としてアケダクト競馬場がある. 教育施設としては、クイーンズ図書館やニューヨーク市立大学クイーンズ校がある. 文化施設としては、クイーンズ美術館、ミュージアム・オブ・ムービング・イメージ、ニューヨーク・ホール・オブ・サイエンス、クイーンズ植物園、クイーンズ動物園、MoMA PS1、フォレストパークなどがある.
クイーンズの経済規模はニューヨーク市の5つの区の中で第2位である. ニューヨーク市内にある二大空港である、ジョン・F・ケネディ国際空港とラガーディア空港はクイーンズにある. ラガーディア空港近くのライカーズ島(行政区上はブロンクス区)にはニューヨーク州では大規模な刑務所が存在する.
地図 - クイーンズ区 (Queens County)
地図
国 - アメリカ合衆国
アメリカ合衆国の国旗 |
アメリカ合衆国(United States of America)の頭文字を取って「U.S.A.」もしくは「USA」、合衆国(United States)の頭文字を取って「U.S.」もしくは「US」、または単にアメリカ(America)とも称される.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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USD | アメリカ合衆国ドル (United States dollar) | $ | 2 |