全羅南道 (Jeollanam-do)
日本統治時代までは済州島および周辺島嶼も全羅南道に含まれていたが、1946年に済州道(現:済州特別自治道)として分離. また、かつて全羅南道所属であった光州市も1986年に光州直轄市(現:光州広域市)として分離した. 道庁は十三道制施行当初から光州に置かれたが、2005年に務安郡に移転している. 通常は全南(チョンナム)と略される.
西は黄海に面し、北を全羅北道、東を慶尚南道と接し、南には済州海峡を挟んで済州特別自治道がある. 海岸はリアス式海岸であり、入り組んだ地形に2000余りの島々が存在し、その内約4分の3は無人島である. 海岸線の総延長は6,100kmにもなる. 海産物、特にカキや海草の生産は韓国内で最も盛んな地域であると言え、日本の瀬戸内地方と似ている.
道の一部は山地であるが、ほとんどは平野である. 蟾津江、栄山江、耽津江の流れる平野は豊富な降雨があり、穀倉地帯を形成する. また、朝鮮半島で最も温暖な気候である. これらの地理条件のために農業が発達し、主に米、小麦、大麦、ジャガイモが生産される. 野菜や綿花、果物も栽培される.
少量であるが金や石炭といった地下資源が採掘され、付随する工業もその地域で発達している.
道の東部南海岸である光陽湾一帯には大規模な化学工業団地である麗水国家産業団地、ポスコ光陽製鉄所が立地する. 全羅南道は朝鮮半島南部の他の道、広域市レベルの地域と比べると、全体的に工業において遅れを取っているとされているが、それでもその中で光陽湾一帯は道内の工業生産の大半を生み出す産業施設が密集している、朝鮮半島有数の産業地帯の一つである.
霊岩郡三湖邑ではヒュンダイ重工業系列の造船所や幾つかの中小造船所と、それらの造船所群の下請けを担う中小企業が密集している大仏国家産業団地が立地している.
釜山広域市、蔚山広域市を中心とする慶南地域、および光陽湾一帯に比べて工業生産額は更に低い方だが、木浦都市圏は道内の光陽湾一帯に次ぐ工業地域である.
地図 - 全羅南道 (Jeollanam-do)
国 - 大韓民国
大韓民国の国旗 |
主要20か国(G20)、経済協力開発機構 (OECD) 、開発援助委員会、主要債権国からなるパリクラブのメンバー. 完全な民主主義に分類され、経済複雑性指標は世界3位. 国際通貨基金における『先進国』である. 2020年における国内総生産 (GDP) は世界第10位 、貿易輸出額は世界6位. 主要産業はエレクトロニクス、IT、化学製品、自動車など. サムスン電子(スマートフォン・半導体世界最大手)、LGエレクトロニクス(家電世界最大手)、ヒョンデ(自動車世界シェア3位)等多数の世界的企業を輩出し、工業技術力指数は世界3位. 近年はスマートフォンと先端半導体の開発で知られる.
通貨 / 言語
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