クルド語

クルド語
クルド語(クルドご、كوردی、ラテン文字: Kurdî、キリル文字: Кöрди)は、トルコ、イラク、イラン、シリア、アルメニア、アゼルバイジャンなどのクルド人の間で話されている言語. 言語学的にはインド・ヨーロッパ語族イラン語派西イラン語群に属す言語の一つである. 西イラン語群に属すという点で、バローチ語、ギラキ語、タリシュ語、ペルシア語といったイラン・イスラーム共和国領内で話されている言語に近い.

かつて、トルコ政府はクルド語を「公的な場」で使用することを法律で禁止していた. さらには、「クルド語などというものは存在せず、トルコ語の一方言にすぎない」と宣伝された時代もあったが、トルコ語とクルド語は語族が違い、全く別の言語である. 現在、クルド語での放送、出版は行われている. イランでは「ペルシャ語の一方言」とされている. シリアも同様にクルド語の存在を認めていないが、国内での使用はイランと同じく自由である. イラクではクルド人自治区での公用語とされ、クルド語での放送、出版も公認されている.

  • イラン
    イラン・イスラム共和国(イラン・イスラムきょうわこく、、通称イラン)は、アジア・中東に位置するイスラム共和制国家. 北西にアルメニアとアゼルバイジャン、北にカスピ海、北東にトルクメニスタン、東にアフガニスタンとパキスタン、南にペルシア湾とオマーン湾、西にトルコ、イラク(クルディスタン)と境を接する. また、ペルシア湾を挟んでクウェート、サウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦に、オマーン湾を挟んでオマーンに面する. 首都はテヘラン. ペルシア、ペルシャともいう. 公用語はペルシャ語.

  • シリア
    シリア・アラブ共和国(シリア・アラブきょうわこく、الجمهوريّة العربيّة السّوريّة)、通称シリアは、中東のレバントに位置する共和制国家. 北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する. 首都はダマスカスで 、古くから交通や文化の要衝として栄えた. 「シリア」という言葉は、国境を持つ国家ではなく、周辺のレバノンやパレスチナを含めた地域(歴史的シリア、大シリア、ローマ帝国のシリア属州)を指すこともある.

    東西交通の十字路に当たるため、古代からヒッタイト、アケメネス朝、マケドニアなどの支配を受けた. 7世紀に興ったウマイヤ朝がダマスカスに都を置くと、イスラム文化の中心地として栄えたが(661-750年)、続くアッバース朝が都をバクダッドに移すと、その役割は薄れた. 16世紀以降はオスマン帝国の領土となる. 20世紀初頭にフランスの植民地になり、1946年に独立した.
  • トルコ
    トルコ共和国(トルコきょうわこく、Türkiye Cumhuriyeti)、通称トルコは、西アジアに位置するアナトリア半島(小アジア)と東ヨーロッパに位置するバルカン半島東南端の東トラキア地方を領有する共和制国家. 首都はアナトリア中央部のアンカラ.

    アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがる. 北は黒海とマルマラ海、西と南は地中海(西はエーゲ海)に面する. 陸上国境は、西でブルガリア、ギリシャと、東でジョージア(グルジア)、アルメニア、アゼルバイジャン、イラン、イラク、シリアと接する.
  • メソポタミア
    メソポタミア(、ギリシャ語で「複数の河の間」)は、チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野である. 現在のイラクの一部にあたる.

    世界最古の文明が発祥した地であり、メソポタミアに生まれた文明を古代メソポタミア文明と呼ぶ. 文明初期の中心となったのは民族系統が不明のシュメール人である. シュメールの後も、アッカド、バビロニア、アッシリアなどに代表される国々が興亡を繰り返した. やがて周辺勢力の伸張とともに独立勢力としてのメソポタミアの地位は低下していき、紀元前4世紀、アレクサンドロス3世(大王)の遠征によってヘレニズムの世界の一部となった.